髪#143【ヘアカラー12】浮気性のあなたも悪い/最終章

髪・頭皮のこと

事実、美容師を困らせるあなたも悪い。

これは、ひとつのサロンに定着しないために起こる、髪履歴の乱れを指します。つまり、今日の薬剤選定にとまどうことの皮肉です。美容師は「色ムラ」を見て気付いています。

ヘアカラーは「アルカリ性薬剤」で、髪は「弱酸性」です。

1剤といわれる染料と、2剤といわれる脱色剤を混ぜると化学反応が起こり、髪が染まります。その反応は約20分です。

そして、カラーは色が明るくなるほどダメージが大きく、また、黒くする白髪染めも同様です。

さらにブリーチは髪の外側(キューティクル)がボロボロになり、白髪染めは髪の内部(ラメラ)がボロボロになります。

このように、ヘアカラーというのは、とても丁寧な施術が求められる技術です。

そしてもうひとつの大きなダメージ原因は、カラー剤本体のこと。

カラー剤の質はピンキリです。
国内外含め、どれだけ多くのメーカーがあることか!

そしてその数だけ品質や刺激の差があり、発色や褪色の差があるのです。

例えばブラウン。
単純に茶色ではなく、「赤系」配合が強いメーカーもあれば、「黄・緑系」配合が強いメーカーもあります。

複数のサロンを利用した場合、これらの色味が混ざり、髪のつなぎ目がにごります。絵の具も色を足せば足すほど、にごりますよね?アレです。

このように、薬剤メニューに関しては、ヘアサロンを渡り歩いてはいけません。さらにホームカラーも混ざればお手上げです。

当日予約可能サロンや、安価サロンをハシゴしているあなたは「汚髪」でしょ?

私が併設ヘアサロンの現場で見てきた20年以上の歴史から、キレイな髪を持続させるには、少なくとも2年間は同じサロン通い、市販のヘアカラーは突発的なお葬式がサロン定休日と重ならない限り、しないことが賢明です。

次回は「パーマ液のダメージ」について


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