コンシーラーのデメリット
肌#92:厚化粧の原因/コンシーラー編
肌#93:厚化粧の距離感とパーソナルスペース
私はコンシーラーをやめた一人です。理由は、何をしても粉っぽく厚みが出て疲れ果てたからです。
さて、コンシーラーは粉も油分も多く、日中に肌の保湿成分が奪われていきます。肌が乾燥していくと、UV下地の肌定着がゆらぎ、UV効果も弱まります。
今回は、エステテシャン目線からあなたの見た目印象に影響を及ぼすデメリットをお伝えします。もちろんメリットは、肌のコンプレックスを包み隠せることですが、今回はエステ現場で感じるデメリットをお伝えすることで、あなたの美肌を保つ参考になれば幸いです。
◯肌負担/毛穴詰まり/乾燥小ジワ/不自然
- 肌負担が大きい:コンシーラーはそもそも厚塗りになりがちで、特に隠したい部分には重ね塗りします。これにより肌が呼吸しづらくなり、肌がストレスを感じます。朝のメイク開始が7時で、帰宅後のお風呂が21時なら、メイクオフまで14時間も肌は息苦しさを耐えています。
- 毛穴が詰まる:コンシーラーのカバー力は、油分やワックスが多く毛穴を塞ぎやすい基剤です。メイク落としは適切かつ丁寧なクレンジングが必要です。ここで重要なのは、クレンジング剤の選択ミスが多いということです。毛穴詰まりは吹出物や炎症を引き起こします。
- 乾燥を促進:コンシーラーの粒子が、肌の保湿成分を吸収して奪います。肌は外気に触れているため自然乾燥していますが、コンシーラーの部位はさらに乾燥が進みます。これがメイク後に起こる粉っぽさや浮きの原因で、部分乾燥を起こします。
- 不自然な見た目: 色の選択ミスが多く、また塗り方が雑であれば、白浮きや影となり不自然に見えます。特に自然光では、地肌との差が目立ちます。
エステティシャンだから見える物
エステティシャン目線でズバリ申し上げるなら、日常のクレンジングだけではコンシーラーが残留しています。粉も油分も両方です。現場で肌を見ているので、間違いありません。
胡蝶庵のフェイシャルエステは、クレンジングに水素水ハイドラフェイシャルを導入しており、肌の残留物が可視化できます。そのためお客さまはショックで落胆されますが、納得もされています。
コンシーラーを使用することには反対しませんが、落としきれていないことが問題です。残念ながら、世の中はプラス情報であふれています。化粧品技術の進化で、ここまで微粒子化と肌定着がよくなるということは、取る=除去が大変だということには、結びつきませんね。
今日、この記事を通じ知っていただいたご縁で、早速クレンジングを丁寧に行ってください。
販売責任
販売側は、デメリットの回避方法を伝えるべきです。それがお客様のために大切な販売責任です。「残留しやすいため、クレンジングは丁寧に行ってくださいね」と、たったひと言で良いのです。
それでも残留感がある場合は、おすすめのクレンジング剤があることを付け加えてもらえると、記憶に残り買いに行っちゃいますよね。
シミを隠すコンシーラーの役割が、毛穴詰まりやシワが深くなれば残念です。さらには、コンシーラーの油分が「油膜」として残留すれば、化粧水の浸透が損なわれて結局は乾燥を防ぐことができません。
正しいクレンジングを選び、丁寧に行い予防しましょう。定期的なサロンケアもお忘れなきように。胡蝶庵がお近くならぜひ残留物を確認しにいらしてくださいね。
「隠すために重ねる」メイクから卒業。不必要な足し算メイクによる厚化粧からの卒業。疲れたお肌に呼吸させてあげてくださいね。応援しています!
明日は、厚化粧の最終章となります。
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