五月病と病気は紙一重
五月病シリーズ第6段。
病気ではない五月病を、病気に進行させないための自己防衛方法。進行した場合の病名は、うつ病と不安障害。そして、頭痛・胃痛・下痢・不眠などのストレス症状が出ます。
【五月病の原因】
・季節変化/寒暖差、花粉・黄砂などの外気汚染
・環境変化/仕事、引っ越し、家族
・心境変化/不安、疲労、ストレス
今回は、中間管理職という立場にあるいわゆる「キャリア女性」または「ベテラン女性」に迫る、五月病の前兆について記事にします。
特にこの年代は自身のことだけでなく、家庭や家族の存在がある場合は、多くの負担を背負う世代です。
体はひとつなのに、こなすべきことがありすぎてキャパオーバーとなり、涙が勝手にあふれます。これが前兆だと思います。まずは主な原因となる「人的ストレス」から見ていきましょう。
これらは美容面の不調にも連動するため、なんとか突破口を見つけて、毎日笑えますように。
管理職女性の多角的ストレス
「人的ストレス」は「人」の協力を得ることで解消。
管理職女性の対人関係は、主に職場、家族、ご近所です。そして家族に子供さんがあれば、学校・保護者関係に始まり、同居・別居に関係なくご両親の病院・介護関係が切り離せません。
仕事
あなたの業績、人柄が認められた出世は素晴らしいものです。しかし同時に背負うものが増えましたね。この立場までになるまでには、たくさんの努力と苦労、そして涙があったと推測できます。その実績から、上司と部下の関係もそれなりにうまく対応してこられたのではないかと思います。
しかし近年は時代変化と言いましょうか、指導方法や注意の口調が若い世代からはパワハラと捉えられてしまうことが多くなり、仕事の進め方がとても難しくなっています。泣きたくなりますが、泣いてはいられません。
ここまでこれたあなたなら、采配の振り方は上手いはず!そしていっときだけは、自身を整えるための采配を振るのも今後のためです。信頼のおける上司や部下にお願いしましょう。あなたが元気なら、職場も家庭もみんなハッピー。
仕事にはあなたの代わりの人材がいますが、母親、妻、娘の役割に代打はいません。しかし体はひとつです。
家庭・家族
すべての物事を、母親であり娘であるあなたが背負い切ることはできません。それは体がひとつだから。家庭のことは家族で分担し、子供の年齢に応じて自分でできることを増やし、おうちのお手伝いも分担していきましょう。核家族時代なのだから当然です。
介護については息子より娘であるあなたに負担が増えることでしょう。また、役割分担できる兄弟がいなくても、自治体に相談して一部分を協力してもらえる制度を利用しましょう。お住まいの自治体によって様々な制度があるそうです。
これらは、両親の介護をしながら、自分の家庭と仕事、そして孫の世話までマルチにこなされてきたお客さまから頂く貴重な情報です。両親のために仕事を休んで時間を作り、必死で努力するそうですが、早い段階で精神と体力の限界が見えてくるそうです。抵抗があった介護制度も、いざ利用すると充実した内容で、随分と救われたそうです。
私が銀行員時代、実母の介護で半年間の休職を取られた先輩がいました。半年で復帰するため人員補填がなく、機械化の進んでいない時代で大変でしたが支店全体でフォローし「早く半年過ぎてくれ〜」と全員が願っていたと思います。復帰を望まれる人材でありたいですね。
ご近所付き合い
いますよね〜、小さなことを悪人に仕立て、大袈裟にウワサを広めるおばさま方。そうです、うざいオバハン連中。よっぽどヒマなんやね?こちらはとても忙しいので構ってあげられませんが、分譲ともなれば逃げられません。
ご近所問題は、町内会で決められたことだけは平等な役回りなので、きちんとこなしておきましょう。そして、できない時は何ができず、いつまでできなくて、代わりに何ができるかをはっきりと伝え、ご近所間のお付き合いは「お互い様」の心で協力し合いましょう。
角度を変えて、一休み
実は、私の身内で出世を望まない者(男性)がいます。昇級試験を拒み、現状の仕事をさらに全うしたいからと本人は人の上に立つことをせず、後輩への技術指導に徹して全国を飛び回っています。
その意向を雇う側が認め、同僚や上司からの信頼も落としておらず、デメリットはありません。もし、あるとするならば給与が増えないことですが、家族が理解と納得をしているのだからすべてが円満です。このような選択肢もあるのです。
だた、この先に変化があるかもしれません。例えば子供の学費や、家族が病気になった時、昇格試験を受けて収入を安定させる選択をするかもしれません。
このように別角度から物事を考えると、五月病からうつ病へと悪化する前に、あなたの心にゆとりが見つかるまで、マイペース期間を設けても良いのではないか?と思います。
家族や家庭内のことは待ったなしで追われますが、仕事には同僚や上司など代わりを引き受けてくれる環境があります。その選択肢があるなら利用して心身バランスを整えるべきです。もしくは、医師の診断書が必要になりますが、短期間の休職で回復させることが望ましいでしょう。会社側もあなたの戦力が必要ですから、回復と復帰を望んでいます。
就業規則で休職制度を確認しておくこともひとつです。しかし、古い考えの会社もまだ多く残っており、休職を申し出にくい環境だとしても、就業規則は従業員を守る規則でもあります。あと数年で、古い人員が定年を迎えるので頑張ってください。
次回は、五月病をプロのケアで解消する方法です。
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