切らない、入れない、引っ張らない
「インド式フェイスリフトマッサージ」という資格を2008年に取得しました。
字のごとく、顔と首のたるみを短期間で改善する手技ですが、効果はそれだけではありません。
・神経系に作用…心の安定
・循環器系に作用…毒素の排出と血流の安定
・エネルギーバランスへの作用…気の安定
この資格はエステの国際ライセンスを取得する専門学校、タカラインターナショナルエステティックカレッジの「特別上級実技講習」の中の一手技でした。
私は英語なんて大嫌いだし、海外でこの仕事をするつもりなんて皆無でしたが、インドから中国に渡り、日本に上陸したこの手技にとても興味を持ち、特別に受講させて頂きました。
筋肉を元の位置に戻す技術
インド発祥の「アーユルベーダ」と、経由した中国での「中医学」が合わさり、日本の繊細な独自技術で仕上がった素晴らしい技術です。
具体的には、加齢を理由に運動をおサボりしてダラけている表情筋や、居眠りして垂れ下がった表情筋を捕まえて、合法的に暴力無しで目覚めさせ、元の位置に戻れ!と教え込む手技です。
表情筋だけでも44個。さらに首の筋肉も。
だけどね〜まぁ〜難しかった…
受講は、受講者同士でトレーニングします。受講中の数日間はモデルになりつつ、技術をしつつ、数人の顔を貸し借りしながら。
講習中は必死で気づかなかいのですが、サロンに戻りいざ実践してみると左右で顔が歪むという今までで一番高度なテクニックでした。歪むなんて聞いていないし、当然ながら均等に戻す方法も知らないし分からない…
そしてこの技術を学んだことで、私に大変なことが起こり続けます。試練?そんなもんじゃない!もうエステなんて辞めようとノイローゼ寸前にまで追い込まれました。
左右非対称
エステを受けたあと、鏡で美貌を確認したら顔が歪んでいる…
悲劇ですよね?
そう、悲劇の技術だったのです。
このインド式リフトアップ…
左右で顔が歪む…。
でもね、歪まない方もあります。
歪まない方はとても若々しく、また持続期間も長く、「今回もアレやって〜」と、オーダーが続きます。
しかし…エステティシャンとして表向きは変わらず、裏では氷河期に入っていました。めちゃくちゃ悩みました。なんで?なんでなん?と。
ついにはクレームっぽい嫌味を言われるようになりました。
歯医者さんに通院されている方
・治療後、エステにご来店
➤歯が浮いた!
➤噛み合わせが悪くなった!
つまりクレーム。
整体に通われている方
・エステ後、整体に行かれた
➤顔が歪んだ!
➤エステの持続日数が短かった!
これもクレーム。
えぇ〜〜ご機嫌で帰ったやん!
結果が出て一緒に喜んだよね?
夢やった?
原因追求をしてみることに
幸いにも、併設ヘアサロンのお客様が多かったため、エステを始める前から既につながりのある方々ばかりでした。この信頼関係を基に、徹底した聞き取りを行うことで根本原因を突き止め、解決への道を明らかにすることができました。
結果、エステをやめるのではなく、新しい技術と資格が必要だと。
顔だけでなく、全身の筋肉を操る分野だった!
技術職というのは常に疑問と追求、気付きがつきものですね。4年後に「ボディアロママッサージ」の資格取得に至ります。
次きは次回に。
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