こんにちは!赤髪のエステティシャン香子kakoです。
ヘッドスパとボディケアの資格を併せ持つ三刀流で、エイジング・シニア世代のトータルケアを得意としています。美容師ではないスパニスト目線から髪のリアル情報をお伝えします。
暴力は「髪」にもある
このお店は丁寧ですね
「ありがとうございます」
内心は…
(ん?今までのサロンは違ったのかな?)
パーマ液をなじませる際の乱暴なコームさばきや、ロッドの巻き付時に髪を引っ張りすぎる行為は「暴力」です。
・ロッドは1ミリずつ直径が違う
・パーマは軽い骨折手術と同じ
パーマ施術を受けている時、「雑やな~荒いな~頭に響くな~」と丁寧さを欠く不快感を感じたことはありませんか?
「ちょっと!何回とくのよ!」
「頭がそっちに引っ張られているし!」
「頭の揺れに気付いてよ!」
「コームが頭皮にカツカツ当たってる!」
「髪をバサっと落とさないで!」
「顔まわりは丁寧に扱ってよ!」
このような乱暴さを感じたことはありませんか?
この乱暴なコームさばきやロッド巻き付け時の引っ張りすぎる行為は、キューティクルがボロボロになります。
そして少し難しい仕組みなのですが…
パーマというのは、髪内部の真っ直ぐな結合を一旦切って、ウェーブにつなぎ直す作業をしています。
カンタンに伝えると…
パーマ液がなじんだ瞬間に、パキパキと自然に切り離れた骨折状態になります。その状態で髪を引っ張るということは複雑骨折となり、長さが変わってしまうのです。
伸びることもあれば、縮むこともある。
それが髪をひどく傷つける行為にあたります。
よく聞く表現は
ジャリジャリ/ガシガシ/ジリジリ
➤薬剤選定ミスや、骨折をつなぎ直す2剤の塗布ムラでも起こるので、ダメージ原因はひとつではありません
ストレートパーマも同じで、ウェーブにつなぎ直すか、直線につなぎ直すかの違いです。
パーマ中は「手術中」
髪は硬くてもお肌と同じ「弱酸性」なのね。
だけどパーマ液は「少し強いアルカリ性」なわけ。
アルカリ性に傾けることでキューティクルが開いてパーマ液が染み込む原理です。
40歳を過ぎた頃には髪の衰弱化でキューティクルはもろくなり始めています。
アルカリ性に傾いた衰弱毛に暴力はいけません。
致命傷を負います。
何度も伝えていますが、髪は死滅細胞で修復不可能なのです。
パーマ液が浸透した髪は、まさに骨折手術中なのです。
骨折した骨を違う骨につなぎ直したら、髪はボキボになるでしょう?
髪も「弱酸性」に戻すまでは手術中です!
実は…
水道水シャンプーでは弱酸性に戻り切らないことをほとんどの人が知らない事実なんだよね…
このブログの髪#シリーズを読んだ人は知ってるけどな〜
パーマ協会の技術
【パーマについて】
美容師ではない私がサロンで見てきた記憶になりますが…
2005年、日本パーマ協会が設立されました。
そのすぐあと、ご縁があり併設サロンmotionも加盟しました。
『ノンテンション』でパーマをあてる
『ノンテンション』でもパーマはあたる
今までのパーマ理論を覆す画期的な技術で「パーマ革命」の幕開けでした。
全国的に低いパーマ率が、髪の形を変える技術がいかに難しいのかを物語っていたようです。
協会が東京の為、東京に通うことも増えましたが、パーマが楽しくなっているのは見ていてわかりました。
今までのパーマはカリッとした仕上がりでした。
ノンテンションパーマは道具も薬剤も変えることなく「ふわっ」と「ツヤやか」に仕上がり、もちも変わらないものでした。毛先までやわらかく指が抜ける新感覚はお客さまが感動されていました。
それまでは髪を少し引っ張り気味でロッドに巻き付けるというのが慣わしでした。
・ツヤは女性らしさを
・ダメージは老け感に
ノンテンションパーマが革命を起こした以上、今までの「引っ張る」行為は髪の暴力だったといえます。
そもそもパーマ液の開発を美容師がしていない時点で致命傷だと思うケド…
髪の暴力も乱暴さも、それをヨシとしているのはそのサロンです。
だったらそのサロンに通い続けるのは後々危険ということです。
美容技術は日々進化しており、勉強をしないサロン、努力をしない美容師は「進化を知らない」のです。
お付き合いの長いサロンをいきなり変えるのではなく、担当スタッフの未来のために「髪を丁寧に扱ってもらえないか?」と一言、伝えてみるのはいかがでしょうか。
その後、改善されていたらとても嬉しいですよね。
・信頼
・未来
美容師の技術はどんな形でも次の世代へ伝授していかなければならない!と、配偶者兼motion代表者がよく言っています。
技術の丁寧さもオーナーから先輩へ、そして後輩へと継がれていきます。決して我流を入れてはいけません。
一度身に付いたクセは中々直りません。
つまりどのようなサロンで修行をするかで美容師人生が決まるということです。職人の修行は時間もお金も自己投資をしてこそのちに実ります。はじめはつらいと思いますが、その技術があなたを指名するお客さまの人数になり、あとから時間とお金が自分に返ってきます。
若い時は誰でも遊びたい!その気持ちはめちゃくちゃわかりますが、百歩譲って結婚までに学び切ってください。
私も50歳を超えていますが、エステティック界の進化を見落としてはいけないので、展示会やセミナー参加を続けています。
子供が小さい時は両親のおかげで東京にも行くことができました。
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