サロン#107【労働基準法】ヘアサロン編⑤レッスンの現実

サロンのこと

〈労働基準法で衰退する美容技術④〉の続き

美容業界も、営業後のレッスンがパワハラになり、また残業扱いになるというおかしな世の中になりました。

私たち美容界のレッスン環境は、お客様に提供する技術力を低下させないためにとても重要です。

そして、多数の経営者さんが考え抜いた結果のレッスン形態は次のとおりです。

「営業時間中」に「バックヤード」、もしくは「サロンフロアの片隅」で、営業と並行して行うこと!

えぇぇ〜

生首人形がフロアを行き来するその光景が、たとえ異様なものであってもご理解いただくしかないのです。

私は20年以上、身近でレッスン用ウィッグを見て生きてきました。ですが、いまだになれないものですよ…。

今、娘が美容学校に通っています。私が帰宅すると、リビングのテーブルに「生首」が刺さっています。(練習しているのは偉いけど…)

また、先日は風呂場に生首が2台並んでいました。素っ裸で入って、生首と目が合って、ひっくり返りそうになりました…

美容師さんに対して失礼な発言ですが、いわゆる「斬首刑」の跡、でしょ?だから、一般的には「うわぁっ!」「怖っ!」「びっくりしたっ!」と、なりますよ。

このように、驚く場面を想定して、美容師のレッスンは営業後というのも、理由のひとつだと個人的に思います。

そしてさらなる問題は、営業時間中に人材が減るということです。

ほら、インフルエンザで数人休んで、てんてこまい!っていうあの事態ですよ。

そして、指導者ともなれば、技術が上手いんですよね。そう、指名顧客様がたくさんついてい人気者=スタッフからも憧れの存在なのです。

しかし、その指名予約を制限して、指導にあたるということは給料手当に響きます。そこで、サロン側は「特別手当」を支給し、お金で解決することになります。

新人スタッフの皆さん!
早く即戦力になってくださいね〜

更なる問題も山積みの美容界!明日もお楽しみに〜


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