ドライヘッドスの見解
気持ちいいですよね、頭のマッサージって。一日中ずっと揉んでくれ〜って感じですよね。この良さがわかるということは、大人になった証拠であり、仕事の立場も上がってきた努力の結果ですよね。若造には決してわかるまい。
さて、この頭のマッサージでには2種類の手法があります。簡単に言うと、「水」を使うか、使わないか?
今回は、水を使わない『ドライヘッドスパ』について、個人的に否定する理由をあえて記事にします。かれこれ10年以上も前になりますが、ドライヘッドスパは「汚いから反対!」と表現して、水を使わない同業種から驚くほどネット上で叩かれたことがあります。今更ながら、その理由を残したいと思います。
ドライヘッドスパを否定する理由
【お客さまのため】清潔さを保つ保障ができない
【スタッフのため】衛生管理の徹底が厳しい
根本的に見ているところが違うのです。だからこの先もドライヘッドスパ賛成派とは交わることはないと思います。
利益/お客さま/スタッフ/衛生面
私の優先順位の一番は利益ではありません。ドライヘッドスパに関しては、利益を優先すれば、デメリットが大きくなると判断したまでです。そして、ドライヘッドスパをしなくてもよい設備を整えられる環境があったことに感謝です。
正義をかざしても利益を生まなければ雇用は成立しませんが、厚生労働省の美容法に基づき許可を受けて経営している胡蝶庵は、信用を重視しています。無許可ではないこと、そして当然、保険にも加入していることが、お客様にとっては安心して通えるサロンであり、スタッフにとっても安心して働ける環境だと思いませんか?
ドライヘッドスパのデメリット
頭皮汚れを除去できない
水もシャンプーも使用しないため、頭皮の皮脂や汚れが除去できません。これでは頭皮の健康を損ないます。たとえ、ドライシャンプーを使用した施術であっても、汚れが頭皮に付着したままで、洗い流せるわけではありません。
頭皮に刺激を与える
頭皮に対し素手でマッサージを行うため、摩擦や圧力が刺激となります。敏感肌の方は、汚れが付着したままのマッサージそのものが刺激になり、たとえ健康肌であっても、頭皮汚れが強く出る夏は、かゆみや頭皮ニキビの発生になります。
【左】皮脂の浮いた汚れた頭皮【右】きれいな頭皮
技術者の衛生管理問題
スタッフの手指衛生管理が非常に重要ですが、一日に何度も爪の間や手洗い消毒を繰り返すと、保湿機能がなくなりスタッフの手荒れが起こります。サロン側は、利益に走るのではなく、スタッフの健康を守らなければなりません。
気持ちいいだけではダメ!〈サロン#53〉に続く。
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