サロン#106【労働基準法】ヘアサロン編④レッスン時間と場所

サロンのこと

〈労働基準法で衰退する美容技術③〉の続き

今、美容界は営業時間中に「レッスン」をせざるを得ない時代となりました。

そのため、たくさんのスタッフを抱える大きなサロンや、多店舗展開しているサロンは、営業後の「合同レッスン」ができない事態だそうです。

さて、店舗形態に関係なく、営業時間中に行われるであろう今後のレッスン。更なる問題は、「レッスン環境」です。

営業時間中に、お客様がおられるサロンフロアを使うわけにはいきませんので、バックヤードがレッスン場となります。

しかし、バックヤードは本来、交代休憩や備品保管の場所とされており、レッスンができるほど広い設計にはなっていません。

すると、やはりサロンの片隅で行うことになるのですが、異様な光景になるのは確実です。

サロンフロアの一部を拝借したのち、シャンプー台も借りなければレッスンが進みません。

生首ウィッグを濡らしたり、また薬剤を流したり、必要に応じてシャンプー台を使いますが、シャンプーボールの中に生首が浸かっていたら、ビビりますよね。

ウィッグを20年以上見てきた私でも、いまだに慣れないため、お客様も一瞬息が止まるのでは?と思います。

このような環境から美容分野では、営業後のレッスンがごく当たり前だったのです。

さらに問題は、営業時間中に人材が減るということです。指導者とレッスンを受けるスタッフが、不在になります。

つまりこの状況は、全体の売上を落とすだけでなく、サービスも行き届かなくなり懸念が残ります。

新人スタッフが、早く即戦力になるよう育てなきゃですね!

時代の流れや、ましてや法律に沿って技術指導を行う世界には、このような知られざる問題があります。

明日もお楽しみに〜


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