一流を偵察
「一流を見てきなさい」
私は開業前、ヘアサロン側のお客様からこのようなアドバイスをいただきました。
そこで京都の高級ホテルや有名百貨店内のサロンなど、一流と言われるエステティックサロンをご紹介いただき、いち顧客として施術を受けに行きました。
何かひとつ学びがあれば、価値はありますからね。そのほか、自身では東京の銀座をはじめ、偵察を繰り返しました。
でも…残念ながら…
また行きたい!と思うサロンは皆無でした。立地でも無く、価格でも無く、ブランドでもない。
一流で最大級のガッカリ
無機質な空間
一流ホテルには、「完璧な空間」はありましたが、『非日常空間』とはいえませんでした。もちろん、真っ白で統一された清潔感はありましたが、そうじゃない。
言い換えればこう、「無機質で殺風景」。
そこに癒しや、やすらぎを感じる温かみが、色や形としても皆無だったのです。何のための空間なんだろう?
施術ベッドが最低
簡易ベッド:広すぎる空間のど真ん中に、安物ベッドが一台ポツンと置かれている。ほとんどのサロンが安価なベッドをシーツで覆っただけという設備でした。私たちの美容分野では、わずか1〜3万円の組立式ベッドです。
骨組みで安さがわかります
一流ホテルでこのベッドは残念過ぎです。
ご覧のように、安価な簡易ベッドには高さがあり、登る?寝る?上がる?ことがまず困難です。
講習会ですら、こんな安価なベッドではありません。正直、初めての安価ベッドで、ベッドの下に踏み台があるのか覗き、結局のところ、担当者の入室まで立ち尽くしました。
「これ、よじ登るのですか?」
ガウンで大股開きで向こう側の側面を握り、よじ登りましたよ。高齢者の方はどうされているのだろうか?
仕切りがカーテン
仕切りはカーテン:狭くてカーテン一枚の仕切りスペース。荷物はカゴ。盗難に遭わないかハラハラしてくつろぎとはほど遠かった。(東京銀座のエステサロン)
無いわ…ないない!
整体じゃないんだし、服を脱ぐんだし、これは無いわ。隣の声もまる聞こえで、価格◯万円は、無いわ…
担当者の疑問
担当者の分担:プレカウンセリング、施術者、アフターカウンセリングの担当がそれぞれ別人だったこと。
プレカウンセリングは30代のベテラン女性。そして施術に入室してきたのはハタチ?に見える顔面ニキビ顔の新人女性。エステ後のアフターカウンセリングは50代女性。
へ?私の悩みはちゃんと伝わった?
伝達、報告はいつ行われた?
もうね、すべてあり得ない。きっと私が舐められてたのでしょうね。
困ったこと
困ったこと:すべてに説明が無い。初めての来店では右も左もわかりません。着替えはどこ?どこまで脱ぐ?着替え後は?エステが終わったら?
キレイになる気がしない
施術前から不安になった理由。
私自身が学んできた「エステティックの形」がどこにも見当たらない。
商材説明はあったものの、施術者のワゴンに並ぶアイテム数が5つ程度と少ない。そして広い個室に美容機器が一台もない。スチーマーもない。
施術後は、顔周りお髪がターバンで爆発しています。この髪はどうすればいいのかな?ガウンのまま、ブラシが入っている消毒器の前に誘導されたものの、使い終わったらどうするの?ドライヤーはどこ?
結論:このように、顧客側がイメージする非日常空間や環境は、それほどにも難しいものなのかもしれません。「値段と中身が合っていない」というのが世間一般の結論に納得でした。
特別な非日常を求める女性
大人女性は、時として少し贅沢で優雅な『非日常空間』を求めます。ごほうびではなく、必要なケアとして。
そして近年、解明された「非日常空間」での施術効果。五感が癒される空間の中では、血流が上がる/体温が上がる/免疫力が上がる/睡眠の質が上がる/幸せホルモンの分泌量が上がるといった効果が確認されました。
その空間のひとつに選ぶ「高級ホテル」。本来は海外をあげたいところですが、それはさすがに「非現実的」です。だからこそ、高級ホテルが残念だったことに驚きを隠せません。
胡蝶庵の非日常空間
胡蝶庵は、サロンに足を踏み入れる前から非日常の演出があり、一歩踏み入れた瞬間から「非日常空間」があふれています。
価値観は人それぞれで、押し付けや強制はできません。
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