サロン#114【労働基準法】ヘアサロン編12/コンテストプチ情報

サロンのこと

〈労働基準法で衰退する美容技術:11〉の続き

美容師界のコンテストに参加するということは、時間とお金と体力の覚悟が必要です。

【モデル探し】時間とヘアスタイルに自由がきく、現役大学生を探します。

➤美容全盛期の平成直後は、スマホもSNSもない時代でした。モデル探しは定休日に繁華街で、ナンパに近い「モデルハント」を実行。

➤当時の携帯は、通話とショートメッセージ機能のみ。学生の携帯所持率はほぼゼロで、連絡を取るのも一苦労。

【ヘアデザイン】髪を切らせてもらえるか?また、髪を奇抜な色に染めさせてもらえるか?など、かなり制限も出てきます。

➤「バイト先が毛染め禁止」かどうか?現代のように、色彩の自由はほぼ無く、茶髪すら禁止がほとんど。

【余談】社会人モデルは髪色に厳しく、またコンテスト当日が平日にて休めないことが多い。プロモデルはさらに不可能で、無名でも所属事務所を通して高額なギャラが発生。そして、モデルは「商品」にあたり、髪型変更もできない。

【練習開始】スタイル決定までたどり着いたあとは、コンテスト本番までカットできないため、ウィッグ練習が始まります。

➤ウィッグは、当時1台あたり6,000円。少なくとも10台は使用するため、6万円の自己投資。

【衣装】ヘアスタイルやモデルに合った、全体バランスと個性が審査基準となります。

➤ネット通販がない時代で、モデルと街中のショップを周り、試着しながら探す。最終的には、百貨店ブランドやデザイナーズブランドが衣装になることが多く、アクセサリーや靴まで加わると高額に。

モデルコンテストの参加を決めると、時間とお金を要する取組で、貯金なんてできません。

しかし、それらは経験と肩書きとなり、今後の人生と顧客支持率に置き換わり、返ってきます。

昨今では、様々な理由からこの20年で出場者が激減していますが、あなたの担当美容師さんは、コンテスト経験をお持ちですか?

キャリアごとにコンテストランクもレベルアップしていきますので、もし出場される予定だと聞いた時は、応援してあげてくださいね。

そして、コンテストまでは時間があると思うので、次の予約時にチョコや栄養ドリンクなど、小さな差し入れも、ぜひしてあげてください。

それは、あなたのヘアスタイルにきっとプラスになる挑戦だから。

私は、夜遅くまでコンテストに取り組むスタッフに食事を用意します。終電が無くなれば、オーナーは車で送ります。

このように、私の併設サロンでは、頑張るスタッフに体力面のバックアップをしています。

有名サロンへの就職も同僚同士での切磋琢磨は貴重な体験ですが、小さなサロン

いかがですか?この現実。
明日もお楽しみに〜


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