炭酸と血管リフレッシュ
私たちは疲れた時に、お気に入りの方法でリフレッシュしますが、疲れた血管は、炭酸でリフレッシュすることができます。それは、炭酸特有の4大作用のひとつに「血管拡張力」があり、これがエイジング世代にはとても貴重なリフレッシュ方法となります。
今回は、血管拡張力の効果について三分割した最後の記事となります。
【シリーズ化】
〈肌#84〉炭酸のメカニズム
〈肌#85〉細胞膜を通過する炭酸の仕組み
〈肌#86〉血管のリフレッシュ/前編
〈肌#87〉血管のリフレッシュ/中編
危険を察知?血管の不思議
簡単に肌を通過する炭酸の分子構造は、皮膚下約2㎜の毛細血管にも余裕で侵入できます。侵入後は、血管内径を1.5倍以上も膨らませ、血流を瞬時に増加させる働きに変わります。
この作用で、血中に流れる栄養素が、エイジング世代のゴースト血管を修復しながら、美しい素肌に導いてくれることもわかりましたね。
この血管拡張作用ですが、実は炭酸が血管に侵入すると、人は生命の危機感を感じるそうです。それが美容効果につながったのは、偶然の発見ではないかと思い、後編の記事にしました。
体が感じる命の危機は、とても興味深いですよね?私だけ?
二酸化炭素中毒に注意
炭酸は「二酸化炭素」です。火事で大量発生する一酸化炭素とはまた違う二酸化炭素に、生命の危機を感じる中毒はあるのか?
この二酸化炭素中毒(※以下、CO2)で起こる症状は、頭痛、めまい、息切れ、混乱、一時的な興奮状態、意識低下だそうです。
結論から述べると、炭酸美容で体内に入る二酸化炭素量では命の危機すら発生しない無害だとわかりました。
そこで、日常にCO2中毒になる危険があるのかを調べてみました。すると、実は稀に起こる環境が4つあり、それをピックアップしてみました。
不適切空間
地下室、醸造所、ワインセラーなど、換気が不十分となる密閉空間は、CO2が蓄積するそうです。
人口高密度
クラブや大規模会議室など、密閉空間に長時間滞在する場合は、人の呼吸により排出されるCO2が、空間内に蓄積するそうです。
作業環境
特定の工場設備で、密閉された作業環境の場合、管理が悪いと発生するそうです。この特定の工場が気になり、業種を調べてみました。
【発酵プロセス】ビール、ワイン
【石油精製・化学合成】
【バイオエネルギー生産】燃焼時に発生
【ドライアイス製造】
なるほど!納得!
火山
火山地帯では、地面からのCO2の自然放出が時に高濃度で発生し、それが、近くに住む人々に影響を与えることがあるそうです。
総合評価
私が施術の一部に炭酸を用いる目的は、即効性があり、摩擦ゼロという完璧な役割を果たしてくれるからです。その背景には加齢による変化があります。
人は加齢に逆らえず、もし体内を覗くことができれば、老化でしぼんだ細胞や、穴があいてボロボロになった毛細血管が、見えるはずです。
エイジング世代の女性は、ホルモンの変化により体内変化が複雑で、可能な限り、肌負担をかけずに施術効果を高めることが私の使命です。もし、炭酸と同じ作用を手技や機器を用いて行うとなれば、所用時間と摩擦負担は予想を超えることでしょう。
血管老化を回復に導きながら、正しい手技圧でケアすることは、私の思い描くトータルビューティには欠かせません。
・血管修復効果のある「ギアセラ美容液」
・炭酸をたっぷり含んだ「泡マスク」
全ラインナップに浸透性の高い製法を取り入れた、エイジング世代の絶対的基礎化粧品は「エステシモ」です。表皮2㎜浸透なんて余裕です。
毛細血管診断
胡蝶庵には「毛細血管カメラ」があり、診断できます。この診断で血管の健康レベルが判明すれば、安全で効果的な施術をすることができます。
健康でいつまでも若いつもりでいますが、体内を覗くことはできません。しかし、カメラに映れば認めるしかありませんね。ぜひ確かめてみましょう。
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