髪#56【抗がん剤治療中の禁忌事項】サロンメニュー

髪・頭皮のこと
香子
香子

こんにちは!赤髪のエステティシャン香子kakoです。

ヘッドスパボディケアの資格を併せ持つ三刀流で、エイジング・シニア世代のトータルケアを得意としています。美容師ではないスパニスト目線から髪のリアル情報をお伝えします。

脱毛期間の注意点とは?

私が思う美容サロンケアは、医学と並行していると考えています。医学は治療で、美容はその予防・未病ケアとして予防医学といわれているほどです。つまり治療前と治療後は美容分野ですが、治療中は絶対的に医療なのです。

これは、がんや骨折といった病気やケガだけではなく、美容整形も医療に含みます。

そのため美容分野には『禁忌事項』という約束ごとがあります。

禁忌事項とは?

「医師の許可なく絶対にしてはいけない」こと

わかりやすく言えばこのようになります。

【ボディマッサージ/リラクゼーション】
抗がん剤治療から5年間は再発の危険があるとされており、転移の関係と密接なリンパ節に触れるボディマッサージは禁忌事項となっています。

【フェイシャルエステ】
頭部の耳下腺リンパ節と、脇の腋窩(エキカ)リンパ節を経由した手技となるため医師確認が必要です。

血流を促して老廃物を排出し、疲労改善や美肌に導く手技ですが、万一、がん細胞が残っていたり再発していた場合はマッサージでがん細胞を全身に回す危険性があるとされています。


【ヘアカラー/パーマ】
薬剤が皮膚に付着することは避けられず、頭皮の刺激になります。毛染めを我慢することにストレスを感じる時は、刺激の少ないヘアマニキュアや植物染めのヘナやハーブが代用できますが、いずれも医師確認が必要です。

弱酸性の頭皮に対し、薬剤は真逆のアルカリ性なので避けるべきです。例えるなら、気づかない間にできたかすり傷が、シャワー時にピリッとしみるのが弱酸性刺激だとしたら、アルカリ性の刺激はバラの棘に刺さった強烈な痛みからの炎症や腫れ、化膿に結びつくイメージです。

頭皮刺激を数値化すると?
肌や髪の正常値は1〜14の数字と「pH」(=ペーハーorピーエイチ)記号を用いて表されます。学生時代に実験した酸性とアルカリ性を調べるリトマス試験紙のアレです。

正常値:弱酸性〈理想〉

・顔の肌/4.5〜6.5pH
・頭皮 /4.5〜5.5pH
・髪  /3.5〜5.5pH

ヘアカラーもパーマ液も、水道水の中性値7.5pHをはるか超えた10pHを超えるアルカリ性で、薬剤の危険性がわかります。

・頭皮がしみるピリピリ感は細胞の炎症反応
・頭皮がかゆいムズムズ感はアレルギー反応

 ※数日後に反応が出ることもあります

髪は死んでいる死滅細胞なので拒絶反応は表せませんが、約1週間はキューティクルのすき間に薬剤残留することがメーカー研究や検証でも確認されていることから、発毛後の弱った髪にはかなりのダメージといえるでしょう。ただし、施術時に残留薬剤除去ケアを受ける場合は最大限予防できます

併設美容室
併設美容室

motionと胡蝶庵には薬剤残留ゼロケア水素トリートメント」があります

普段から薬剤残留を防ぐ同時ケアをされているお客さまを併設サロンで拝見していると、何年経っても髪がとてもキレイです。そこはケアをされていない方とどうしても比較してしまいます。

➤残留除去ケアができるサロンはまだまだ少ないので事前確認が必要です

家で染めるのもダメよ!

髪シリーズ【続編】

抗がん剤治療と脱毛
・自分と向き合う
・脱毛期間
・ホームケアの注意点
・禁忌事項/サロンメニューについて
・治療中のヘッドスパとパッチテスト

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