サロン#51【5月】手毬ディスプレイは花菖蒲

サロンのこと

手毬:端午の節句

5月5日は子供の日、男の子の成長を祝う祝日です。

調べてみると、かなり深い意味があることを知りましたが、学生時代は母方の祖母が毎年「ちまき」を二人の弟にたくさん届けてくれるので、姉と妹と分けるのがとても楽しみでした。そうです、私は5人兄弟の2番目です。

結婚後、ちまき以外にも「柏餅」があり、餡にも種類があることを知りました。こしあん、粒あん、味噌あんと、地方によってはお餅がヨモギになるのだとか。

そして、ひな祭りには桃の花を飾りますが、端午の節句では邪気を払うために、香りの強い「菖蒲しょうぶ」が使われていたそうです。旧暦では6月にあたり、梅雨どきの季節変化で流行病が多いかったことから、お風呂に入れて子供達の免疫力を高め健康を願ったのだとか。

そして大人は、菖蒲をお酒に浸した菖蒲酒を飲み、家族の健康を願って、玄関口にも飾ったそうです。なるほど納得ですね。

今月の手毬は、その邪気払いの菖蒲の花です。

なんだか五月病シリーズの予防策や、梅雨どきの腐敗菌対策など、何百年も前から人類は植物の力で乗り越えていたのですね。

正絹しょうけんの輝く糸をひと針、ひと針丁寧に。色を変えながら重ねてゆく温かさあふれる芸術品。

土台となる球体も、手作業でひとつずつ糸を巻き付けて作っています。母が…。

※正絹はシルクのこと

手毬は日本の伝統手芸

9月に飾っていた菊の手毬
10月に飾っていた16色菊の手毬
11月に飾っていた紅葉の手毬
12月に飾っていた寒椿の手毬
1月に飾っていた松竹梅の手毬
2月に飾っていた梅の手毬
3月に飾っていた雛人形の手毬
4月に飾っていた桜の手毬
美的価値

高級な正絹で作られた手毬は上品な光沢を放ち、なめらかな手触りも含め、非常に美しいとされます。

伝統と新しさの融合

伝統的な手法と高級素材が組み合わさり、新しさと伝統が融合した作品が生み出されます。

耐久性

正絹は比較的丈夫で、色褪せも少ないことから管理が良ければ100年輝くと言われています。

ギフト・記念品・お祝い

素材が高価であるため、その美しさと高級感、特別感があり、高く評価され長く愛されます。

母の遺言。まだ健在ですが!

高級旅館のお土産物売り場で見かけませんか?

母の作品よりも粗くてシンプルなデザインが5万円を超えているのを見た時は驚きました。もちろん高級素材と完成までの時間が数ヶ月と、その手間を考えたら5万円でも安過ぎますが。

母の元には販売依頼がたくさん来ていますが、あくまでも趣味なので販売はしないと頑なです。

子供の私たちには、「死んだら好きにしてかまわない」と聞かされています。元銀行員の私はそろばんパチパチ。

作品数は200個を超えているので1個5万円なら1,000万円だな。海外の富裕層向けに販売したら倍以上になるな!姉弟5人で山分けだ!

すべて母の作品で統一

和モダン基調のサロンには母の作品がとてもよく合います。

そんな母の多趣味作品は順次アップしていきます。
5人の子供を育てながら…
敵いませんね、母は偉大です。


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