髪#136【ヘアカラー5】美容師の知識不足によるダメージ

髪・頭皮のこと

ひどいな、毎回全部塗られてるな…
これは,併設ヘアサロンのご新規様の髪状態を、担当者が営業後に発したボヤキです

本来、根本から毛先まで全頭塗りをするのは、全体が色褪せるほどサロン来店が少ない方や、ホームカラーで色ムラが起こっている方に適します。

しかし、頻繁にカラーをされる方には、「全頭塗り」は必要なく、新たに生えてきた「根本だけ」を染めるのが正解です。これを「リタッチカラー」と言います。

弱酸性の髪に、アルカリ性のカラー剤を塗れば、絶対に傷みます。

そのダメージをいかに最小限に抑えるかが美容師として、プロとして、髪の医師として、ワザの見せ所です。

また、選んだ色染める回数塗り方でダメージは倍増しますが、丁寧に扱えば最小限に抑えることができます。

塗れば塗るほどダメージする毎回全頭塗りは、本来あり得ない施術です。
※併設サロンの美容師メンバーが、ゆ〜てます
染めてんのか傷ませてんのかどっちやねん!とゆ〜てます

グラデーションなどのデザインは別として、エイジング世代はお気に入りの色味に定着します。

リタッチだけで、まるで全頭塗りをしたようにキレイに仕上げるのがプロの技です。

また、すべての人に当てはまる染まりにくい襟足を先に塗り、他の場所と同じ色味で仕上がるよう、時間配分を調整するのもプロの技です。

そして…他サロンで染めた浮気もお見通しです。
カラー剤メーカーが異なるため、浮気に気づいていないふりをして、色味を合わせるここにプロの技があります。

全体を暗くするオーダーは全頭塗りをしますが、美しさは、技術力と経験値が美を制します。

次回は「価格と技術力の闇」について


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