サロン#63【サロンを見極める】夢と希望/最終章

サロンのこと

夢と希望

美容師が自分のお店を持つ時、明るい未来とお客様の笑顔を想像し、夢と希望にあふれています。

修業と経験を重ねて自信がついた時、一般的には30歳前後です。キャリアを積み自信に満ちた美容師は、自分の培った技術で一人でも多くのお客様を幸せに導きたいと思っています。

そして技術職である美容師には、もうひとつの大切な役割があります。それは、未来の美容師たちへの技術継承と教育です。お店を持つということは、指導者としての役割も担うということです。

20年後は予測不能

美容師が自分のお店を持つ時、果たして20年後の未来を予測できると思いますか?おそらく自分自身の20年後も予測不可能でしょう?

実際に30年間も国の少子化対策に効果が出ないこと、ますます高齢化が進むこと、世界に感染症が広がること、この時代に戦争が起こることなんて誰も予測できないことです。

しかし時は過ぎてゆきます。
現実として、お客様も年齢を重ねられます。若い頃の髪型が似合わなくなるのは年齢を重ねた証拠。これが加齢による髪質変化の表れです。

ここでようやくお互いがエイジング毛と向き合うわけです。設備がない!知識がない!技術がない!アイテムがない!

改装?移転?新店舗?

予想外のことが次々と起こり始めます。

実体験、併設サロンの試み

11年目にそれはやって来ました。
私が在籍する併設ヘアサロンが、エイジングケアのひとつとなるヘッドスパを導入したのは、お店を構えて11年目でした。

今でこそ誰もが知るヘッドスパですが、当時のスパは贅沢メニューでした。そのためサロンも需要も少なかったのです。

転機は訪れましたが、お店を大改造するにはタイミングが早く、既存設備の活用を試行錯誤し、改装工事を伴わない工夫で形にしました。

実際には、オーダーが増え始めると徐々に設備や空間の限界を感じ、結局はそれらの問題を解決するために、スパ導入後わずか4年で「移転」せざるを得ませんでした。

振り返ってみると、この時オーナーの美容歴は23年目。当時、同世代だったお客さまは40代、50代のエイジング世代に突入していたわけです。

導入は楽しみと苦労の連続

思い切った移転によりすべての問題が解決し、みんなとてもHappy。

ただ、導入までの道のりは過酷でした。

実際にどれくらいの期間を要したか、私には記憶がありません。半年?もっと?記憶が消されるほど当時の私にはハードスケジュールだったのです。

子供がまだ小学生で、仕事以外にもご飯の支度やお稽古のお迎えがある中、勉強やレッスンなど毎日がキツくて、実家の協力を得ながらなんとか参加できていた私。

でも皆よく頑張った!全員、一度でスパニストに合格!
技術トレーニング、メーカー訪問による勉強会、メーカー本社での技術と理論の講習会に、テストと資格試験、同時進行で導入サロンへの訪問体験。

訪問体験とたくさんのご縁

【体験とは?】ヘッドスパを途中導入した成功サロンの中から、私たちのサロンに似たサロンさんを美容メーカーが紹介してくれます。実際に予約を取り、一顧客として施術を受けに行き動線チェックや工夫をリアルに体感するのですが、この時、お世話になったサロンさんは東京の二子玉川。

その後、美容イベントなどで顔を合わせることも多くあり、仲良くさせていただいています。京都に転勤される自サロンのお客様をご紹介いただけたり、その逆もあったりありがたいご縁です。同じメニューと価値観が合うサロン同士は、このようにお客様を守れるのですね。


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